安かろう悪かろうではない?ローコスト住宅を建てるメリット!

公開日:2021/06/15   最終更新日:2021/12/06

「ローコスト住宅なら1,000万円で新築一戸建てを買える!」という宣伝を見聞きすると、「どうせ安かろう悪かろうでしょ?」と感じてしまうのではないでしょうか。しかし決してすべてがクオリティの低いものではなく、ローコスト住宅はニーズ次第で最高の物件になってくれるのです。今回はローコスト住宅のメリットとデメリットを解説します。

ローコスト住宅とは?

ローコスト住宅とは一般的なものと比べて安く建てられる住宅を指し、新築一戸建てでも土地代を除いて1,000万円程度で購入できます。ちなみに一般的な新築一戸建は3,000~4,000万円程度かかることが多いので、比べるとリーズナブルな費用でマイホームを購入できるとわかるでしょう。理由は材料費や広告費など、削れるところを削減しているためです。

大抵の場合、建材は安いものを使用しており、キッチンや洗面台などの住宅設備は最安値品や型落ち品を取り入れて仕入れ費用を抑えています。また、ハウスメーカーによって多少違いはありますが、取り扱うローコスト住宅の間取りを統一してデザイン費用をカットし、建材は大量注文することで定価より安く仕入れる工夫をしていたりもします。

企業努力を積み重ねることで、夢のローコスト住宅を実現しているのです。

「ローンの審査に通るか不安だし、一戸建ては夢のまた夢」と諦めていた人も、「中古マンションの方が安いから」と、一戸建てを候補にすら入れていなかった人も、ローコスト住宅なら理想の住まいを実現できる可能性があります。

ローコスト住宅を建てるメリット!

ローコスト住宅にはメリットがたくさんあります。

ローコスト住宅のメリットを解説

ローコスト住宅を選ぶ最大のメリットは、圧倒的な安さでしょう。ローコスト住宅は、一般的な住宅を購入する場合より住宅ローンを組みやすく、返済額を低く設定したり返済期間を長くしたりしやすいです。

3,000万円、4,000万円台の住宅ローンを組むのが難しい方でも、ローコスト住宅なら審査に通りやすくなるでしょう。年収や資産に不安があっても、諦めずにマイホームをもてるローコスト住宅は、ニーズに合えば非常に魅力的なのです。

さらに、ローコスト住宅は総額の面だけでなく、月々の支払面でも大きなメリットをもっています。同じ間取りの物件の家賃を支払い続けるより、ローコスト住宅を選んだ方が月々の支払額を安くできる可能性があるのです。何十年と家賃を払い続けても、結局は他人の家であり自分の資産にはなりません。しかしローコスト住宅なら、家賃より低い返済額を設定したとしても確実に自分の資産を持てるのです。

また、一般的な住宅では難しい場合でも、ローコスト住宅なら一括で買える可能性も出てくるでしょう。庭付きの賃貸マンションは少ないですが、ローコスト住宅は土地次第で庭付きにもでき、広さもマンションより確保しやすいというメリットもあります。

また、ローコスト住宅はスピーディーさもメリットです。ローコスト住宅は、申込してから3ヵ月程度で引越しできます。間取りや設計、建材などを打ち合わせで決める時間を削れることから、すぐに入居準備ができるのです。

知っておこう!ローコスト住宅を建てるデメリット

メリットがたくさんあるローコスト住宅ですが、デメリットがないわけではありません。

ローコスト住宅の4つのデメリット

1、規格が決まっているから基本的に間取りと設備にこだわれない
2、予算相応の設備
3、一般的な住宅と比べて耐震性・断熱性・耐火性が劣る可能性がある
4、定期メンテナンス(維持費)でお金がかかりやすい

ローコスト住宅は注文住宅と違い、ハウスメーカー側が間取りや設備や建材などを事前に決めてコストカットします。一戸建ては通常であれば自由度が高いので、「デザインにこだわりを反映させたい」「この設備がいい」という要望が発生しやすいでしょう。

しかしローコスト住宅においては、安い代わりに制限がかかりやすいようです。オプションで設備をアップグレードしたり、多少こだわりを反映させたりすることは可能ですが、やりすぎるとローコスト住宅のメリットを減らしてしまうので注意してください。

設備が安いから価値がないというわけではありませんが、高い設備は高額な代わりにさまざまな強みをもっています。こだわりがなければ充分満足できますが、こだわりたい人にとってはデメリットでしょう。また、ローコスト住宅は使用する建材も安いことから、『耐震性』『断熱性』『耐火性』が一般的な住宅より低くなる可能性があります。

そしてもう1つ、長く住みたい方は把握しておかなければいけないのが、ローコスト住宅は使われる建材の関係で一般的な住宅より早く寿命が来るリスクがあることです。そのため、10年周期で推奨されている一戸建ての定期メンテナンスを少し早い周期で行ったほうがよく、メンテナンスのたびに費用がかかってくる可能性もあります。

まとめ

ローコスト住宅のメリットは安価であることでしょう。反対にデメリットは、安さが重視される分、設備や間取りにこだわれなかったり維持の負担が増えたりすることです。費用が魅力ですが、コストカットしているからこそ生まれるデメリットもあるでしょう。しかし決して安かろう悪かろうではありません。通常なら諦めなければいけない状況でも夢のマイホームを実現でき、家賃を払い続けるよりお得にすることも可能です。ニーズ次第では最高の選択肢になってくれるでしょう。

注文住宅を建てるまでに必要なことって?