注文住宅の外観はどう決める?おしゃれな家に見せるポイントとは?

公開日:2021/08/15   最終更新日:2022/04/20

注文住宅の満足度を決めるものというと、間取りのよさや設備の便利さといった暮らしやすさを連想しがちです。しかし外観が洗練されているかどうかも、長く愛せる家にするために大切なポイントでしょう。通りすがりの人に「あのお家ステキ」といってもらえたら、うれしいですよね。今回の記事では、注文住宅をおしゃれに見せるコツを解説します。

注文住宅の外観デザインの種類

外観デザインの種類は豊富で、好みに合わせて選ぶことができます。ここでは注文住宅の8つの外観を解説しましょう。

モダン

まず紹介するのが「モダン」です。一言でモダンといっても、洋風モダン、和風モダン、シンプルモダンなどさまざまな分類があり、日本の注文住宅で高い人気を誇っています。和風モダンなら伝統的な日本らしさを取り入れながらも、どこか近代的でスタイリッシュに仕上げるデザインが人気です。

格子、瓦、木の質感などを大切にすることで、現代的なのに落ち着く雰囲気に仕上げられるでしょう。和風モダンはデザイン性があるので、こだわればこだわるほどセンスのよさを表現できます。それに対して洋風モダンも安定した人気があります。南欧風にしたり、可愛らしい雰囲気にしたりするなど、自由度も高いです。

シンプル

次に紹介するのが「シンプル」なスタイルです。外壁を温かみのある白で統一したり、凸凹のない四角い形の家だったり、あえてシンプルなデザインにする外観も人気があります。シンプルだからこそ、窓の形や外壁材によってセンスが際立ち、華美なデザインと比べて飽きのこないところもメリットです。

プロバンス風

南欧風のデザインの家は目に留まりやすいでしょう。外壁にはアイボリーやベージュのように優しく自然な色合いを使ったり、くすんだオレンジを使い太陽の下で映えるデザインにしたり、好みに合わせて選べます。門や柵などの外構工事、ガーデニングにこだわりたい人にもおすすめのデザインです。

アメリカン

現代のカリフォルニアで多いスタイルの一戸建てや、カントリー風のデザインにこだわって作るアメリカンな注文住宅は、好きな人にはたまらないデザインでしょう。好みによっては煙突を付ける、外壁を明るい色で塗るなどアレンジの幅も広いので、個性を出しやすいです。

北欧風

白色レンガを使用したり、窓の形や素材にこだわったり、スタイリッシュとモダンを両方表現できる個性派の北欧風デザインもおしゃれです。

邸宅風

重厚感のあるダイナミックなデザイン多く、周囲の中でもひときわ目を惹くような豪華さがあるスタイルです。石やタイルを使って重厚感を出したり、斬新なフォルムで他にはないデザインを作りだすことが多いです。素材使いとフォルムがポイントになっています。

リゾート

いつでもリゾート気分を感じたいという方におすすめのスタイルです。木の柱を玄関先やテラスに立てたり、形の異なるタイルや石を外壁に着けたりと、リゾートテイストにまとまっているのが特徴です。

エレガント

上品で高級感を感じさせる、洗礼されたデザインが特徴のスタイルです。明るい色合いを基調とした、華やかなイメージの物が多く、優雅で女性らしい柔らかさも醸し出すことができます。

注文住宅の外観をおしゃれに見せるには?

注文住宅の外観は主に、「家の形状」「窓の形」「外壁の色と素材」の3つの要素で決まります。まず、家の形状はマイホームの外観を決定づける重要なポイントです。大まかな形状として、シンプルな形状だとすっきりとしてスタイリッシュな印象に、逆に複雑な形状は豪華な印象を与えることができます。
そして、窓は外との風通しや最高などの機能的な面はもちろん、デザインによって家の印象を大きく左右します。窓の形には大きく分けて、「縦すべり窓」「横すべり窓」「FIX窓」「引き違い窓」と4種類ありますが、それぞれ与える印象は異なりますので是非色々検討してみてください。
また、外壁の面積は広いため、色や素材の印象は家全体のイメージを左右する大事な要素です。色や素材を変えることで、無機質でクールなイメージを演出したり、逆にぬくもりが感じられるナチュラルテイストにすることも可能です。

注文住宅の外観をおしゃれに見せるには、外壁材の種類や色の選択だけでなく、屋根や窓の形も希望イメージに合わせる必要があります。まずは、どのようなイメージの外観を求めているのか明確にしましょう。屋根や窓はどのような形やデザインにするのか先に決めると、外壁の色や仕上がりイメージが湧きやすくなります。外観をおしゃれにするなら、こだわるべきポイントが外壁材です。

木造一戸建てでスタンダードな外壁材は窯業系サイディングで、タイルを用いたデザインやレンガ風の外壁を作り出せます。窯業系サイディングには、数千種類の選択肢があるようです。さらに、種類によっては比較的リーズナブルな費用で施工できるという強みもあります。

窯業系サイディングなら和風モダン、洋風モダン、シンプルなど幅広いデザインに対応できるので、外壁材に迷ったときには候補に含めるとよいでしょう。他にも外壁材はさまざまな種類があるので、希望するイメージに合うものが見つかるはずです。業者と相談しながら決めるようにしましょう。

注文住宅の外観デザインを決める際の注意点

ここでは、注文住宅の外観デザインを決める際の注意点を紹介します。

イメージしている内容を業者に伝える

希望する外観のイメージを業者に伝える際は、言葉とあわせて参考になる画像を複数用意して確認してもらうとよいでしょう。互いにイメージの相違が発生していないか確認するためにも、完成イメージ図を作成してもらうと失敗のリスクを軽減できます。

家を建てる場所の気候をチェックする

湿度や日当たりの悪さなどの環境も把握しておきましょう。同じ外壁材を使用していても、湿度や日当たりによって劣化スピードに差が出る可能性があるのです。家を建てる場所によっては、希望の外壁材では劣化が速くなることがあるかもしれません。
定期的なメンテナンス前提で施工するケースもありますが、劣化のリスクによって他の外壁材に変更したいなら重要となるでしょう。
近年では、異なる外壁材をミックスしたり、異なるテイストを組み合わせたりするデザインの需要が高まっているようです。しかし、外壁材ごとにメンテナンスの手間や費用が変わり、維持コストが上がる可能性があります。メンテナンスの時期になって慌てないように、ミックス系のデザインを希望する際は事前にデメリットも確認しましょう。

大きめのカラーサンプルで確認する

外壁のカラーは、家全体の雰囲気を大きく印象付ける大事な部分です。手元で見る小さなカラーサンプルを用意している業者はたくさんありますが、実際に家の壁になった時のイメージは必ずしも一致するとは限りません。
なので、出来るだけ大きめのカラーサンプルで確認したり、心配であれば同じカラーの実際の家をチェックしてみましょう。まら、晴れた日と曇りの日、季節や時間帯の日の当たり方によっても印象は変わるため、日向と日陰で確認するのもおすすめです。

大切なのは業者と丁寧に打ち合わせを重ねること

こだわってこそおしゃれにできる外観ですが、こだわりすぎると失敗のリスクも抱えるかもしれません。大切なのは業者と丁寧に打ち合わせを重ねることです。

おしゃれな外観の家なら毎日幸せな気分で暮らせるでしょう。外観の選択肢は豊富で、コスパがよいのにおしゃれな外観にすることも、コストをかけてオンリーワンを目指すこともできます。

外観にこだわりたい人は、外壁や屋根の形や窓の形など、見える部分の方向性を合わせて理想の家を目指しましょう。

注文住宅を建てるまでに必要なことって?