事前に把握しておきたい注文住宅のデメリットとは

公開日:2020/10/01   最終更新日:2021/10/21

広島市は利便性がよく、豊かな自然も感じられる住みやすい街です。子育てにも向いているので、子どもが生まれたら広島市に家を構える人も多くいます。マイホームを購入するならこだわりを実現できる注文住宅が人気ですが、注文住宅にはデメリットもあります。家を建築する前に、デメリットについてもしっかりと把握しておくようにしましょう。

予算をオーバーしてしまうことが多い

注文住宅のデメリットには、建売住宅に比べて費用が高くなることが挙げられます。使用する材料や工法、工期などによってもかかる費用には違いがありますが、さまざまなこだわりを実現するために規格外の材料を使うことも多くあります。

建売住宅の場合には、規格内の材料を大量に発注することでコストを下げています。何棟も建築するからこそコストを下げられるのです。それに対して注文住宅は、大量に発注するとことができないため費用が高くなってしまいます。また、施工が複雑になると、その分手間が増えるので人件費も余計にかかります。

注文住宅を建築する際には、ついいろいろとオプションを付けたくなってしまったり建材のグレードをアップしたくなるもの。家を購入するのは一生に一度といってもいい大きな買い物なので、こだわりたいポイントが増えてしまうのは仕方がありません。しかし、そうやってこだわりを詰め込みすぎると、気が付けば予算が大きくオーバーしてしまったということも多いものです。

ただし、注文住宅であってもメリハリをつけることでコストは抑えられます。たとえば、人目に触れない部分の建材はグレードを落としたり、建売住宅に備わっていることが多い一般的な設備も使わなければ省くといった方法が挙げられます。こだわるポイントは本当に必要な設備だけに絞って備えられるので、計画次第ではコストを抑えることにつながります。自分達家族にとって本当に必要な物を見極めることが何よりも大切です。

家ができ上がるまで時間がかかる

注文住宅のメリットは自由度が高いことです。外観から間取り、仕様などあらゆることをすべて自由に決めることができます。しかし、それはとても大変な作業なので、プランを練り上げるまでに時間がかかってしまいます。

注文住宅には一からすべてを作り上げるフルオーダーと基本的な仕様が決まっているセミオーダーがあります。フルオーダーの方が決める事が多いので、その分手間がかかりますしコストも割高です。建築会社との打ち合わせの回数も多くなるので、人によっては面倒だと感じてしまうこともあります。打ち合わせの回数が多いということは、営業担当者や建築士などの人件費が余計に発生していますからその分もコストに反映されます。

それから土地探しから始める場合には、理想的な土地が見つからないといった問題が起こることもあります。土地探しに時間がかかってしまい、家作りがなかなか始まらないこともあるのです。土地選びは家作りの中では非常に重要で、暮らしの土台となるものです。選んだ土地によっては地盤改良工事が必要になることもあります。

家ができ上がるまでの期間が長いと、その分だけ仮住まいの家賃などの費用もかかってしまいます。工事が始まって家ができ上がるまでの期間は、建築するハウスメーカーや工務店等などによって異なります。複雑な間取りだったりすると、工期が延びてしまうこともあります。

想像していたイメージと違うこともある

注文住宅のデメリットに、完成した時のイメージがしづらいといったことも挙げられます。建売住宅の場合には既に完成した家が建っているので、その家で生活するイメージがつきやすいです。細かい部分の仕上がり具合についてもチェックできます。

注文住宅の場合には、建築会社のスタッフが依頼主の要望を聞き具体的なプランを立てていきます。図面などで間取りを確認したり、シミュレーション画像等で確認したりすることはできます。その段階では充分な広さだと思ったけれど、実際に暮らしてみたら狭いと感じるといったことも多いのです。

また、収納スペースをたくさん設けたけれど、荷物の量が多くないのでもっと少なくてもよかったというようなこともあります。生活動線が複雑になって家事がしにくかったり、吹き抜けにしたら空調がききづらいといった不満が生じることもあります。

床材や壁紙などの色味にしても、サンプルで見た時と実際の家に使われた状態ではイメージが違うことも多くあります。たとえば、もう少し淡い色にすればよかったとか別の色にすればよかったと感じることもあるでしょう。

こだわりをいろいろ詰め込むと、全体的にちぐはぐなイメージになってしまったり使い勝手が悪くなってしまうこともあるので注意が必要です。そういったミスマッチをできるだけ防ぐには、建築会社との打ち合わせで客観的な視点での意見を参考にするようにしましょう。

 

注文住宅のデメリットには、予算オーバーになってしまうことが多いことや家ができ上がるまでに時間がかかるといったことが挙げられます。それから家が完成して実際に暮らしてみると、事前にイメージしていたものと違ったということもあります。

しかし、こだわる箇所を限定することや、入念に業者と打ち合わせをしておくことで、予算を抑えたりイメージに近い完成形にすることが可能です。注文住宅を検討している場合は、ぜひこれらを踏まえてハウスメーカー・工務店へ依頼しましょう。

注文住宅を建てるまでに必要なことって?