注文住宅でポイントになる「間取り」を決める方法

公開日:2020/10/01   最終更新日:2021/10/21

注文住宅は家庭ごとのオーダーメイドとなるので、建売住宅と違って自分で造る喜びがあります。一方、実際に住んでみないとわからない点も多く、後悔するケースも少なくありません。とくに間取りに関しては、図面上で生活の利便性をはかる必要があります。この記事では、プロのアドバイスを載せながらチェックポイントを解説します。

収納は充分な広さと内部の造りがポイント

注文住宅の間取りで大切なのは収納で、充分な広さを確保するだけでなく、収納スペース内部の造りや収納場所も大事なポイントとなります。物を出したり入れたりするのに、便利な設計にすることが大切です。

たとえば、ウォークインクローゼットの奥に書斎などを設置すると、収納内部が通り道となり不便になります。通路を確保するため、荷物の置き場所も少なくなる恐れがあります。そのため、収納スペースの位置や広さも考慮する必要があります。クローゼットが狭いと、洋服が入りきらずに苦労するからです。ハンガーを掛けるバーの部分などは、余裕をもって設けるのが選択肢となります。

広めのウォークインクローゼットにするなら、タンスを並べられる広さが大事なポイントとなります。それ故、事前に設置するタンスに合わせて間取りを設計することが重要です。また、大型収納が2階にあると、高齢になってからの出し入れが大変になります。それゆえ、大型の収納は1階部分に設置する方がよいといえます。

玄関周りの収納でおすすめなのが、コート用クローゼットを設置することです。コートをかける場所がないと、リビングや床などに置きっぱなしになることが多くなるからです。とくに玄関周りの収納は、天井いっぱいに使ったトール収納にするのがポイントです。扉をミラーにすれば、玄関を広く見せる効果も得られます。加えて、階段下の収納には小窓又は照明をつけると、奥の方のモノを探し出すのに重宝します。

部屋の広さは狭すぎず広すぎないのがポイント

広島市の注文住宅で間取りを決めるポイントとして、部屋の広さが挙げられます。狭すぎれば不便ですが、広すぎても後悔するケースが少なくありません。住宅という限られたスペースでは、面積の配分がポイントとなります。それぞれの部屋や場所に適した広さにするには、優先順位をつけることが一つの方法です。

脱衣室の場合は、狭すぎると一人分の着替えスペースしか確保できません。さらに脱衣室に洗濯物を干していると、着替える場所もなくなります。加えて家事動線用に出入り口を増やすと、収納も確保できなくなる恐れがあります。

寝室に関しても広さは重要な要素となります。寝るだけというので狭くすると、他の家具を置いたらベッドの周囲がキツキツとなってしまいます。それ故、寝室の間取りを決める際には、ベッドや他の家具の配置を考慮する必要があるわけです。それは、客室に関しても当てはまることで、客室が狭いと一人分の就寝スペースしか確保できなくなります。そうなれば客室として使えずに、物置となるのが目に見えます。

加えて、子ども部屋の広さにも充分な配慮が必要です。とくに形状が大事で、細長い形状ではベッドの向きが決まってしまい、自由な配置ができなくなります。子どもは成長が早いので、ベッドや机などは自由に配置できることが大事です。

さらに、トイレの広さも子どもにとっては大切な要素となります。トイレが広すぎると落ち着かなくなり、安心感が得られないことがあります。横幅が広すぎると、座ったままトイレットペーパーを取るのが難しくなるケースもあります。

音の問題をクリアするには事前チェックがポイント

広島市で注文住宅の間取りを決める際、意外に意識されないポイントが音の問題です。室内での足音や話し声、テレビや洗濯機の音は意外と響くものです。とくに深夜などは音が睡眠を妨げる要因ともなりかねません。また、子ども部屋が2階にある家庭では、子どもが暴れたりモノを落としたりする音が階下に響いてきます。

畳よりフローリングの方が音が伝わりやすいので、洋間が多い注文住宅ではとくに注意が必要です。最近では吹き抜けリビングの住宅も増えていますが、家中に音が伝わることも考慮しておくことが大切でしょう。

また、家の周りの交通量が多いならば、寝室を道路側に設置することはおすすめできません。道路に浴室が面していると、浴室で子どもが騒ぐ音や叱る声などが外の人に聞かれる恐れもあります。それ故、浴室なども極力道路から離れた間取りにすることがポイントとなります。

注文住宅では1階折り上げ天井で、梁を見せて広く見せる設計も人気ですが、2階に寝室があると、1階の音が相当響いてくることになりますので、折り上げ天井にする場合は、寝室を1階に配置するのがよいといえます。

間取りにおける音の問題を解決するには、音の発生源を事前にリストアップすることが有効です。キッチンや浴室、寝室やリビングなどが接近していないかを図面で確認します。騒音に関しては防音対策も肝心なので、設計士に相談するとよいでしょう。

まとめ

間取りを決めるポイントは収納や部屋の広さ、そして音の問題がメインとして挙げられます。これらの要素を事前にリストアップし、一つ一つクリアにしている必要があります。注文住宅は自身のこだわりを取り入れた設計にできることが大きなメリットとなりますが、そのぶん間取りに迷うことも多いでしょう。そんなときは、悩まずにまず設計士に相談することが一番有効です。

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