注文住宅を建てるときに重要な「坪単価」の知識

公開日:2020/12/01   最終更新日:2021/10/21

注文住宅を建てる際には、あらかじめ坪単価についてどういったものなのか、そして何がわかるのかという正しい知識を持っておくことが大切です。坪単価に対して間違った知識を持っていると、本当は価格が高い住宅を安いと勘違いしてしまうこともあるので注意しましょう。注文住宅で後悔しないためにも必要な知識を理解しておきましょう。

1坪あたりの建築費を指す言葉であることを理解しよう

1坪あたりの建物の建築費のことを坪単価といいます。たとえば、延べ床面積が100坪の家の建築費が3,000万円の場合は、この家の坪単価は30万円とことになります。

もちろん、坪単価と坪数から算出した金額で注文住宅が購入できるわけではありません。あくまでも、坪数に対する本体価格のみなので、正確な費用を算出するために用いることはできないと知っておきましょう。これと坪数をかけ合わせたものが購入価格だと勘違いしてしまうと、見積もりを出してもらった際に想像以上に高い費用になって驚くことになります。

それでは、この坪単価から何を知ることができるのかと思うかもしれませんが、この数値を参考にすると会社別や商品別のグレードを知ることが可能です。複数のハウスメーカーや工務店から依頼先を選ぶときに坪単価がかなり高いものは、ハイグレードな注文住宅をつくっていることがわかります。

ハウスメーカーの場合は、注文住宅でもある程度の内容が決まっているパッケージプランが用意されていることが多くあります。また、複数のパッケージがある場合は、同じ会社の商品を比べることでどちらのグレードが高いか判断できます。

明確な費用を算出できるわけではありませんが、目安価格を知ったり、依頼する建築会社や購入する商品のグレードを調べたりするときに役立てることができるのです。

計算方法はハウスメーカーや工務店によって異なる

実は坪単価の計算方法はハウスメーカーや工務店ごとに違っています。明確な計算方法が定められているわけではないので、広島市のハウスメーカーや工務店を利用する場合でも、選ぶ建築会社によって計算方法が異なっていることがあると知っておくことが重要です。

地域などで統一されているわけでもないことを理解しておきましょう。具体的には、計算に使用する面積が延べ床面積か施工床面積かという違いがあります。

延べ床面積が利用される場合、これにはベランダや小屋裏収納、玄関ポーチや地下室などは含まれていないのです。施工床面積の場合はこれらが含まれており、こちらのほうが面積としては広くなります。

つまり坪単価は建物の本体価格をいずれかの面積で割るので、施工床面積を使用したほうが必然的に安くなってしまうのです。本当は同じ価格や面積であったとしても、計算方法が違えば坪単価が違ってくるので注意が必要だといえます。

複数のハウスメーカーや工務店を比較したいのであれば、その建築会社がどちらの面積で計算しているかチェックしておくことがおすすめです。計算方法が違うことを知らずに比較すると、本来であれば安い建築会社を高いと判断してしまう可能性があるので気をつけておきましょう。

広島市で注文住宅を購入するときでも、金額だけを見て購入価格が安いかどうか判断してしまわないことが大切だといえます。

希望するデザインや設備で坪単価が変化する

坪単価は本体価格と延べ床面積や施工床面積から計算できますが、計算方法の違いだけではなく希望するデザインや装備されている設備によって価格が異なることを知っておきましょう。デザイン性が高い建物をつくりたい場合は、あらかじめ提示されているものよりも料金が高くなってしまう可能性があります。注文住宅ではこだわりを反映できますが、こだわればこだわるほど思っていたより高価になりがちなので気をつけておく必要があるのです。

標準装備されている設備は本体価格に含まれていることが多いので、最新設備が導入されている注文住宅の場合は坪単価がかなり高いというケースもあるでしょう。しかし、ほとんど設備が装備されていない状態で好みに応じて追加していく場合では坪単価が安く表示されている可能性が高いです。これだけで安いと判断してしまうと、打ち合わせを進めて設備を決めたときに想像以上に高い値段になってしまうことがあります。

あらかじめ含まれている内容や希望する住宅のデザイン性によっても値段が大きく変わるのです。想像以上に高くなってしまったというトラブルを引き起こさないためにも、具体的な設備を決める中で価格が変化することを知っておきましょう。本体価格に充分な設備が含まれていない場合は、坪単価からは想像できないような価格になることもあるので気をつけてください。

まとめ

注文住宅を建てたいと考えているのであれば、坪単価について正しい知識を持っておくことが大切です。坪当たりの値段から何がわかるのか、そしてその値はどのように計算されているのかなどの知識を持っていると、この価格だけを見て間違った判断をしてしまうリスクを回避できます。

注文住宅を建てるまでに必要なことって?