注文住宅の一般的な建築期間はどれぐらい?

公開日:2020/09/15   最終更新日:2021/10/21

注文住宅の建築を考えた時に気になるのが「建築期間」です。実際に建築するとなるとライフステージの変化に合うように考えなくてはいけません。引っ越し時期なども家族の要望を反映させるべきですし、家造りの期間や流れはあらかじめ把握しておくことが重要です。ここでは注文住宅の建築期間や、欠かせない情報の集め方などを紹介します。

注文住宅を決めてから完成までの建築期間

広島市で注文住宅を建てることを決めてから実際に完成するまでの建築期間はそれぞれ違いますが、一般的に14ヶ月から15ヶ月といわれています。

まず決めたら最初に住宅会社や設計事務所などに相談し、資金計画・間取りなどを決めていきますが、この期間は一般的に3ヶ月程度です。施主の希望を聞いて住宅会社などがプランを作成していくため、いろいろな希望があって相談が長くなると完成までの期間も長くなることは覚えておきましょう。

設計事務所に設計を依頼した場合は、施工図面が完成すると設計事務所から建築業者へ見積もりを依頼して最終的な金額を決めて設計監理契約を結びます。ここまでにかかるのが相談開始から約7ヶ月です。それから工事契約を結び工事に入り、一般的な規模の木造住宅なら約7ヶ月で完成します。

ただし、住宅の規模や構造、工法によっては工期が長くなる可能性があるので注意しましょう。短期間で建築するなら譲れない部分と妥協をする部分を明確にしておくことも大切です。しかし、妥協しすぎるとライフスタイルなどに合わなくなるため、こだわりと妥協する部分のすり合わせもきちんと行っておきましょう。

完成させたい時期として人気なのは年度末の3月から年末の12月です。3月を希望する人は4月の新しいシーズンに向けて引越したい人が多く、12月を希望する人は正月を新居で迎えたいという人が多いようです。3月に竣工と引越しまで行うなら前年の2月には住宅会社や設計事務所と相談しないといけません。

家造りには広島での土地探しや設計事務所選びなどやることは多いため、早めに情報を集めるようにしましょう。

注文住宅の完成までの手順や流れについて

住みたい注文住宅のイメージと条件の整理を行って、優先事項・長期間のライフステージの変化などを考えていくと効率よく土地探しや住宅会社の選択ができます。それから予算の決定を行い、実際に利用できる資金や無理のない返済計画を立てていきましょう。

土地代・建築費以外にも手数料や調査費、申し込み費などもかかるため、現金を用意しておくことも大切です。具体的な金額は住宅会社や設計事務所と相談して決めていきますが、この段階でどれくらいの費用が必要かとことも把握するようにしましょう。

イメージや条件をまとめて予算も確認したら、土地探しをはじめ、希望エリア・予算・広さなどの条件にあった物件を不動産会社や施工会社へ伝えます。実際に広島の希望エリアや地域を見てから土地を探すこともできますが、すぐに理想的な土地が見つかることは比較的稀です。

依頼先は、ハウスメーカーや工務店、設計事務所がありますが、会社によっては土地探しから提案してくれるところもあります。相談時に家族構成・ライフスタイル・今住んでいる住宅の不満や改善、希望する間取りなどを伝えると、その内容をもとに大体の間取りを作成し、資金計画を行ってくれます。

設計事務所の場合は、資金計画が決まったら実際に希望通りの家を建築できるかという点を確認するため、工務店へ見積もりを依頼し、内容に納得できたら契約するという流れが一般的です。なお、工務店から出してもらった見積書を確認して、予算を超えているなら図面訂正を行ってもらい、最終図面が確定します。ここで問題がなければ工事契約となり、地鎮祭をしてから着工です。竣工後は検査などに進み、引き渡しとなります。

注文住宅はすぐに建築できるわけではない

新しく広島市で注文住宅を建築する場合、すぐに工事に取り掛かれるわけではありません。最初に設計を行って敷地の条件や予算などを考えて理想を形にしていきます。これも1回ですんなり思い通りに設計された図面ができるわけではなく、2ヶ月から3ヶ月ほどの期間がかかることが一般的です。

また、設計が完了したらすぐに工事が始まるわけではありません。住宅の設計が終わってから間取りや予算がほぼ確定したら、建築工事の請負契約を行います。それから建築確認申請をしますが、この手続きや審査に約1ヶ月から1ヶ月半の期間が必要です。なお、工事を始める前に順番に壁・床・扉の色や家具、コンセントの位置などを決めていきます。

また、着工から竣工までには建設工事以外にもいくつかの工程があります。建築予定地に家が建っている場合は、その家の解体と整地が必要です。その後に敷地境界線からの距離を計測し、地縄を張って建築する位置を確認します。地鎮祭が終わると着工です。

土台となる基礎工事をしてから構造躯体・屋根組みなどの木材を使った木工事を行い、骨組ができたら屋根と外壁の工事をします。棟上げ後の外壁や断熱材をはった段階で、建築基準法の検査や、ローンによっては中間現場検査があります。それから内部の壁材や床材などの内装工事を行い、ガス・電気などの設備工事をしていき、住宅設備の確認も終えたら竣工です。

竣工後は建築基準法に適合することを確認するために完了検査を受け、検査済証の交付を待ちます。着工から竣工までの建築期間の目安は、延床面積が40坪程度の2階建て木造住宅なら3~4ヶ月程です。

まとめ

注文住宅を建築する場合の建築期間の目安は14ヶ月から15ヶ月です。ただし、これはスムーズに相談や工事が進められたらの話。要望によっては最初の相談が長くなったり、工事に入っても天候などによって工期が遅くなったりすることは充分に考えられますので、あらかじめ期間に余裕をもって依頼するようにしましょう

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